危険運転致死傷罪の基本的な意味
危険運転致死傷罪とは、飲酒運転や著しいスピード超過など、悪質かつ危険な運転行為によって人を死傷させた場合に適用される重大な犯罪です。
刑法第208条の2に規定されており、通常の過失運転致死傷罪よりも重く処罰されます。
単なる「不注意」ではなく、最初から危険性が高いと分かっていながら運転した点が大きな特徴で、社会的非難も非常に強い犯罪類型です。
どのような運転が該当するのか
危険運転致死傷罪が成立する代表例としては、アルコールや薬物の影響で正常な運転が困難な状態での運転、制御困難なほどの速度超過、赤信号を無視して交差点に進入する行為などが挙げられます。
ポイントは「結果」だけでなく、「運転態様の危険性」です。
たとえ事故の規模が小さく見えても、運転そのものが極めて危険と判断されれば、重い罪に問われる可能性があります。

過失運転致死傷罪との違い
よく混同されやすいのが過失運転致死傷罪との違いです。
過失運転致死傷罪は、注意義務違反による事故が対象ですが、危険運転致死傷罪は、危険な行為をあえて行った点が決定的に異なります。
そのため、法定刑も大きく異なり、危険運転致死傷罪では長期の懲役刑が科される可能性があります。
運転者の判断や行動が、結果以上に厳しく評価されるのが特徴です。
免許への影響とドライバーが知っておくべき現実
危険運転致死傷罪が成立した場合、刑事罰だけでなく、運転免許は原則として取消処分となり、欠格期間も非常に長く設定されます。
事実上、長期間にわたり運転ができなくなるケースがほとんどです。
「少しなら大丈夫」「バレなければいい」という甘い判断が、一生を左右する結果につながるのがこの犯罪の怖さです。
危険運転致死傷罪は、運転者一人の問題ではなく、社会全体の安全を守るために厳しく規定されていることを、すべてのドライバーが理解しておく必要があるでしょう。
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