夜間やトンネル走行中の運転では、「急に前がまぶしくなって見えにくい」と感じた経験がある方も多いはずです。
これは目の自然な働きによるもので、「明順応(めいじゅんのう)」と呼ばれます。
運転免許の学科でも登場する重要な用語であり、安全運転を考えるうえで正しく理解しておきたいポイントです。
明順応とは何かをわかりやすく解説
明順応とは、暗い場所から急に明るい場所へ出たとき、目が徐々に明るさに慣れて物が見えるようになる現象を指します。
暗い場所では、目はわずかな光でも感じ取れる状態になっています。
その状態で強い光を浴びると、一時的にまぶしさを強く感じ、視界がはっきりしません。
しかし、時間の経過とともに目が光の量に適応し、自然と見え方が回復していきます。
この適応過程が明順応です。数秒から数十秒で進みますが、その間は視認性が低下するため注意が必要です。
運転中に明順応が起こりやすい場面
運転中、明順応が特に問題になりやすいのは、夜間のトンネル出口や、暗い駐車場から明るい屋外へ出る場面です。
トンネルを抜けた直後は、外の強い日差しや照明により、一瞬前方が見えにくくなります。
また、夜間に対向車のヘッドライトを直視したあとも、強い光の影響で視界が乱れることがあります。
これらはいずれも明順応が関係しており、判断の遅れや操作ミスにつながる可能性があります。
明順応を踏まえた安全運転のポイント
明順応による見えにくさを防ぐには、あらかじめ起こりやすい状況を予測することが大切です。
トンネル出口付近では速度を控えめにし、前方の状況変化に備えましょう。
サングラスやサンバイザーを適切に使うのも有効です。
また、対向車のライトはなるべく直視せず、視線をやや左側へ向けることで、目への刺激を抑えることができます。
目の順応には個人差があるため、「自分は大丈夫」と過信しない姿勢も重要です。
学科試験でも押さえておきたい明順応の考え方
明順応は、暗さに慣れる「暗順応」と対になる用語として、学科試験でもよく出題されます。
意味を混同せず、「暗→明に慣れるのが明順応」と整理して覚えておくと理解しやすいでしょう。
運転中の視覚は安全性に直結します。
明順応という目の特性を知り、実際の運転場面で意識することで、より余裕のある安全運転につなげることができます。
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