運転免許を取得するには、年齢や学科・技能試験だけでなく、身体の条件を満たしていることが必要です。
これらの条件は、ドライバー本人の安全だけでなく、周囲の交通安全を守るために定められています。
ここでは、運転免許の受験資格として定められている身体条件について、実務的な視点でわかりやすく解説します。
視力の基準|免許の種類によって条件が異なる
運転免許の身体条件で最も重視されるのが視力です。
普通免許・普通二輪免許・大型二輪免許では、両眼で0.7以上、かつ片眼で0.3以上が必要とされています。
眼鏡やコンタクトレンズを使用しての測定も認められています。
一方、大型免許・中型免許・けん引免許・二種免許では基準がより厳しく、両眼で0.8以上、片眼で0.5以上に加え、深視力検査で平均誤差2cm以下という条件があります。
これは車両感覚や距離感を正確につかむ能力が求められるためです。

色彩識別と聴力の条件|信号や音を正しく認識するために
色彩識別については、青・赤・黄色の3色を識別できることが条件です。
信号機や標識を正しく認識できるかどうかが確認されます。
聴力については、日常会話が聞き取れることが基準とされており、補聴器の使用も可能です。
また、聴覚に障がいがある場合でも、一定の条件を満たせば普通自動車免許に限って取得できる制度も整備されています。
運動能力とその他の条件|安全な操作ができるかがポイント
運動能力については、自動車の運転に支障を及ぼす身体障がいがないことが求められます。
ただし、必要に応じて補助装置を使用することで運転が可能と判断されるケースもあります。
そのほか、通常の読み書きができ、内容を理解できることも条件の一つです。
これは交通ルールの理解や標識・標示の読解が不可欠であるためです。
身体条件は「排除」ではなく「安全確保」が目的
運転免許の受験資格に定められた身体条件は、免許取得を制限するためのものではありません。
あくまで、ドライバー本人と周囲の人の命を守るための最低限の安全基準です。
自分の身体状況を正しく理解し、不安がある場合は事前に運転免許試験場や教習所に相談しておくことが、安心して免許取得を目指す近道といえるでしょう。
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