オートマチック車(AT車)を運転していると、アクセルを踏んでいないのに車がゆっくり動き出すことがあります。
これが「クリープ現象(くりーぷげんしょう)」です。
便利な反面、扱いを誤ると追突などの事故につながるため、運転免許を持つ人は必ず理解しておきたい現象のひとつです。
この記事では、クリープ現象の意味や仕組み、運転時の注意点を実用的に解説します。
クリープ現象の基本的な意味
クリープ現象とは、AT車でエンジンをかけ、チェンジレバーを「D(ドライブ)」や「R(リバース)」に入れたとき、アクセルペダルを踏まなくても車が自然に動き出す現象のことです。
停止しているつもりでも、ブレーキペダルを離すと車が前進または後退します。
これはAT車特有の性質で、マニュアル車(MT車)では起こりません。

なぜAT車ではクリープ現象が起こるのか
AT車では、エンジンの動力がトルクコンバーターという装置を通じてタイヤに伝えられています。
この仕組みにより、アクセルを踏まなくても、わずかな力が常に駆動輪に伝わる状態になります。
その結果、「D」や「R」に入れただけで、車がゆっくり動き出します。
信号待ちや渋滞時に、アクセル操作をしなくてもスムーズに前進できるというメリットがある一方、油断すると事故の原因にもなります。
クリープ現象による事故が起こりやすい場面
クリープ現象が原因となる事故で多いのが、前車への追突や駐車場での接触事故です。
信号待ちでブレーキを緩めてしまったり、バック時に足がブレーキから離れたりすると、思った以上に車が動いてしまいます。
特に、渋滞中や狭い駐車場では、数十センチの動きでも事故につながるため注意が必要です。「止まっているつもり」が最も危険な状態だといえます。
クリープ現象を安全に扱うためのポイント
クリープ現象への基本的な対策は、ブレーキペダルを確実に踏むことです。
停止中は、必ずブレーキを踏み続ける習慣を身につけましょう。
また、駐車場やバック時は、アクセル操作を最小限にし、必要に応じてクリープ現象を利用する意識が大切です。
慌ててアクセルを踏み込まず、ブレーキで速度をコントロールすることが安全運転につながります。
クリープ現象は便利だが油断は禁物
クリープ現象は、AT車をスムーズに動かすための便利な仕組みですが、正しく理解していないと事故の原因になります。
「D」や「R」に入れた状態では、車は常に動こうとしているという意識を持つことが重要です。
ブレーキ操作を徹底し、クリープ現象を正しく扱うことが、安全で安心な運転への第一歩です。
こちらもご覧ください