FF車とは、「フロントエンジン・フロントドライブ車」の略称で、車体の前部にエンジンを搭載し、前輪を駆動して走行する車のことを指します。
現在、日本で販売されている乗用車の多くがこのFF方式を採用しており、コンパクトカーやミニバン、軽自動車でも一般的なレイアウトです。
エンジンと駆動輪が同じ前側に集約されているため、構造が比較的シンプルで、日常使いに向いた車として幅広く支持されています。
FF車が多くの車に採用されている理由
FF車が普及している大きな理由は、室内空間を広く取りやすい点にあります。
後輪に駆動装置を持たないため、床下構造をシンプルにでき、後席や荷室を広く確保できます。
また、部品点数が少なくなることで車両重量が軽くなり、燃費性能が良い傾向にあります。
製造コストも抑えやすいため、価格面でも手頃なモデルが多いのが特徴です。
通勤や買い物など、日常利用が中心のドライバーにとって、扱いやすい構造といえるでしょう。

FF車の運転しやすさと注意点
FF車はエンジンの重さが前輪にかかるため、直進安定性が高く、発進時も安定しやすいというメリットがあります。
運転免許を取得したばかりの人でも、ハンドル操作に対する反応が素直で、安心感を持ちやすいのが特徴です。
一方で、雪道や雨天時など滑りやすい路面では、前輪に駆動と操舵の両方が集中するため、急なアクセル操作をするとアンダーステア(曲がりにくさ)が出やすい点には注意が必要です。
穏やかな操作を心がけることで、安全性は大きく向上します。
運転免許学習とFF車の関係
教習所で使用される車両の多くもFF車であるため、免許取得者にとっては最も身近な駆動方式といえます。
普段からFF車の特性を理解しておくことで、路面状況に応じた運転判断がしやすくなります。
FF車は「普通に運転しやすい車」という印象を持たれがちですが、その裏には構造上の特徴があります。
基本を押さえておけば、より安全で快適なドライブにつながるでしょう。
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