徐行(じょこう)とは、車がいつでも安全に停止できるような低速で進行することを指します。教習所や学科試験で頻出の用語ですが、実際の道路では「どのくらいの速度なのか」「どんな場面で必要なのか」が曖昧になりがちです。
ここでは、徐行の正しい意味と実務的な判断ポイントを分かりやすく解説します。
徐行の定義と目安となる速度
徐行は、道路交通法上「すぐに停止できる速度」とされています。
具体的には、ブレーキ操作から停止までの距離がおおむね1m以内に収まる速度が目安です。
一般的には時速10km以下と説明されることが多く、エンジン音がほとんどせず、歩く人よりやや速い程度をイメージすると分かりやすいでしょう。
ポイントは、単にスピードメーターの数値ではなく、「危険があれば即止まれるか」という実際の停止能力です。
路面状況や車両の状態によって停止距離は変わるため、状況に応じた調整が必要になります。

徐行が必要になる具体的な場面
徐行が求められるのは、見通しが悪く危険が予測される場面です。
代表例として、見通しの悪い交差点、狭い道路、曲がり角、踏切の手前などが挙げられます。
また、道路標識や標示で「徐行」と指定されている場所では、必ず従わなければなりません。
特に住宅街や学校周辺では、歩行者や自転車の急な飛び出しが起こりやすく、徐行が安全確保の基本動作になります。
「減速」では不十分で、確実に止まれる速度まで落とすことが重要です。
徐行と減速・一時停止の違い
徐行は減速や一時停止と混同されがちですが、意味は異なります。
減速は単にスピードを落とす行為であり、停止できるかどうかまでは求められません。
一時停止は、指定された場所で完全に停止する義務です。
一方、徐行は「停止に近い低速で進む」状態です。
止まる必要はないものの、危険があれば即座にブレーキを踏める余裕が求められます。
教習や試験では、この違いを理解していないと減点対象になるため注意が必要です。
徐行を怠った場合のリスク
徐行を怠ると、歩行者や自転車との接触事故につながりやすくなります。
特に見通しの悪い場所では、数km/hの差が重大事故を招くこともあります。
また、徐行義務のある場所で守らなければ、安全運転義務違反などで違反処分を受ける可能性もあります。
徐行は「流れを妨げないために省略するもの」ではなく、安全を最優先するための運転操作です。
日常運転でも「ここは危ないかもしれない」と感じたら、迷わず徐行する意識を持つことが、事故防止につながります。
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